交響曲第3番ニ短調「ワーグナー」

ヴァント&北ドイツ放送響→First choice
フリューベック・デ・ブルゴス&ドレスデン・フィル
D・R・デイヴィス&リンツ・ブルックナー管
ザンデルリンク&ベルリン放送響(東)
チェリビダッケ&ミュンヘン・フィル(91)
マタチッチ&フィルハーモニア管
シノーポリ&シュターツカペレ・ドレスデン
チェリビダッケ&シュトゥットガルト放送響
テンシュテット&バイエルン放送響
ケーゲル&ゲヴァントハウス管
ショルティ&シカゴ響
マゼール&ウィーン・フィル
カラヤン&ベルリン・フィル
ザンデルリンク&ゲヴァントハウス管
クーベリック&バイエルン放送響(80年スタジオ)
マゼール&バイエルン放送響
ギーレン&南西ドイツ放送響
ショルティ&バイエルン放送響
ヘンヒェン&オランダ・フィル
若杉&NHK響
シャイー&ベルリン放送響(西)
マタチッチ&ウィーン響
ハイティンク&コンセルトヘボウ管
クーベリック&バイエルン放送響(70年ライヴ)
ティントナー&ロイヤル・スコティッシュ管
ドホナーニ&クリーヴランド管
チェリビダッケ&ミュンヘン・フィル(87)
朝比奈&大阪フィル(94)
ザンデルリンク&バイエルン放送響
ロジェストヴェンスキー&ラジオ・テレビ大交響楽団
朝比奈&大阪フィル(84)
ヨッフム&バイエルン放送響
ヴィルトナー&ウェストフェリア・ニュー・フィル(2稿)
シューリヒト&ウィーン・フィル
ロジェストヴェンスキー&ソヴィエト国立文化省響
飯守&東京シティ・フィル
ロスバウト&南西ドイツ放送響
セル&シュターツカペレ・ドレスデン
クナッパーツブッシュ&北ドイツ放送響
ケーゲル&ライプツィヒ放送響
ヨッフム&シュターツカペレ・ドレスデン
ヴァント&ケルン放送響
ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管
クナッパーツブッシュ&バイエルン国立管
クナッパーツブッシュ&ミュンヘン・フィル
クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィル(54)
ノリントン&ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ
ハイティンク&ウィーン・フィル
ベーム&ウィーン・フィル
バレンボイム&ベルリン・フィル
クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィル(60)
インバル&フランクフルト放送響
ヴィルトナー&ウェストフェリア・ニュー・フィル(3稿)
セル&クリーヴランド管
スクロヴァチェフスキ&ザールブリュッケン放送響
アーノンクール&コンセルトヘボウ管

> 3番は引き締まったヴァント盤が、それまで所有していたベーム盤
> (LONDON)を一蹴しました。ヴァント盤に比べると他の演奏はユルユルに
> 聞こえます。例外はチェリ&MPO盤(Bells of St. Florian)。一方、凝集型
> のヴァントとは対照的に思いっきり開放的なカラヤン盤は愛聴しています。
> 他にティントナー番(NAXOS)もよく聴きます。同じ初稿使用でもインバル
> 盤(TELDEC)はつまらないと思ってしまうのですが。

 上の「チェリ&MPO盤」は大間違いで、Bells of St. Florianから出ているのはシュトゥットガルト放送響との演奏である。また「開放的なカラヤン盤」もよく考えると誤りで、どちらかといえば「凝縮型」に属すると思う。真に開放的なのはマタチッチ盤で、これは本当に気に入った。私はノヴァークの第2稿とエーザー版は退屈に感じてしまう(さらにスケルツォにコーダが付いていると聴いていてイライラする)のだが、そういうことは全くなかった。私が聴いて一番しっくり来るのはノヴァーク第3稿。それとの違いがほとんど気にならないため、改訂版使用によって評価が低くなるということはない。第1稿使用のティントナー盤とインバル盤は明暗を分ける形となったが、後者は確かに気に入ってはいないものの最下位に位置するほど悪い演奏ではない。真のダメ演奏はそのうち明らかとなろう。上位で「国内盤単発ものが現役で入手可能」という条件を満たしているのはヴァント&NDR盤のみ。なので、これを「ファースト・チョイス」とした。

2005年9月追記
 「不動の1位」だったはずのディスクが転落した理由については「新王座」に就いたディスクのページを参照されたし。なお今回の更新で「以下順位不同」を外し、一応すべてのディスクに順位を付けた。ただし、不幸にしてワースト3にランクインしてしまったディスクにしても「嫌い」が明らかに勝っているので、必ずしも演奏として「最悪」という訳ではない(逃げ口上)。

2007年1月追記
 先月入手したヴァントの9番NDR盤(2001年)には大いに感銘を受けたけれども、完成度を理由に1位には置かなかった。よってザンデルリンク&ベルリン放送響(東)による3番についても同じ扱い(2位)が妥当と判断した。

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