ダニエル・バレンボイム

交響曲第3番ニ短調「ワーグナー」
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
 シカゴ交響楽団

交響曲第5番変ロ長調
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

交響曲第6番イ長調
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

交響曲第7番ホ長調
 シカゴ交響楽団

交響曲第8番ハ短調
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

交響曲第9番ニ短調
 シカゴ交響楽団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 「名演奏のクラシック」(宇野功芳)のこの指揮者評の書き出しは「バレンボイムは音楽の才人だ」である。(ただし「ありあまる才能を持ちながら、それを一生けんめい無駄使いしているように思えてならない」のように批判のニュアンスの方が強い。)が、私はそれを読む以前から凄い人だと思っていた。というのも、「ベスト・クラシック100」の最初のシリーズのラインナップ中、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲では指揮者、ブラームスのピアノ協奏曲第2番ではピアニストとしてバレンボイムが名を連ねていたからである。「へぇー、この人は両方やるのか、偉いなぁ!」と感心してしまった。当時は素朴そのものだったのである。(ペライアやアシュケナージがモーツァルトのPCを弾き振りで録音していることは知っていたが、規模が小さい曲だから可能なのだろうと、これまた単純に思い込んでいた。)しかしながら、実のところはこの人の演奏やピアノに接して才能に驚嘆したということは全くない。認めていないからではなく、単に興味がなかったからである。スウィトナーの目次ページ下に書いたようにベルリンでのコンサートは聴けなかったが、特に残念に思ったこともなかった。よって、現在所持しているディスクは、ここに挙げたブルックナー3〜9番1枚ずつと上記ベートーヴェンのVn協(スターン独奏)、それに今月アップしたもう1人の指揮者の所でも触れているBPOとのモーツァルト後期PC集だけである。ブルックナーはCSOとの旧録音が若々しくて勢いがあるらしく、私の好みとも合っていそうなのだが、残念ながら一部しか分売されておらず、全集も生産中止らしくネットオークションでは1万円以上には上がる。83年の「名曲名盤300」で2位に入った5番は一度聴いてみたいと思っているのだが・・・・ところで、許光俊が「こんな名盤は、いらない!」に描いていたこの指揮者の似顔絵の横には「マエストロ、髪はサービスです」という台詞の他に「ヒヒーン」という鳴き声も書かれていたと記憶しているが、あれはなぜだろう? 某掲示板で「馬恋慕医務」(他に何種かヴァリエーションあり)などと当て字で記されることはあっても、彼は別に三遊亭円楽師匠のような顔立ちをしているという訳ではないと思うのだが・・・・

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