交響曲第6番イ長調
ゲオルク・ティントナー指揮ニュージーランド交響楽団
95/07/31〜08/02
Naxos 8.553453

 38番に次いで479番も入手したので、毒を喰らわば、じゃなかった、この際だからという訳で結局56番も買ってしまった。確かamazon.co.jp で800円ちょっとだったと思う。これくらいお値打ち価格だと、欠けているものを揃えるという目的だけで購入することにも抵抗は少ない。(とはいえ、2番以前は買わんが。)
 トータルで約60分というのは私にとって理想的なテンポである。(50分台前半のイケイケ演奏は苦手である。)この6番は曲の規模が小さいだけに、5番ページで述べたような迫力不足を感じることは少ない。ただし、アンサンブルの甘さはちょっと気になった。ニュージーランド響の実力は、ティントナーが振った他のオケよりも少し劣っているのかもしれない。第1楽章の終わりなど、ちょっと危なっかしい。Naxosレーベルのティントナー盤にいつも感心するのは録音の良さである。(ティンパニ音だけはもう少し明瞭さが欲しい気がするが・・・・音質はショルティ&シカゴ響の録音と少し似ていると思う。)当盤も透明度が高く、パートの分離も極めて良好である。(それゆえ、スクロヴァチェフスキのように対旋律を変に浮き立たせたりしていないのはありがたい。)ただし、当盤では優秀録音が災いして、演奏のアラが必要以上に耳に付いてしまった感がある。

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