交響曲第７番ホ長調
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮ウィーン交響楽団
録音時期不明（80 ???）
HYPNOS HYP-257

　ヤフオクで500円で出品されていたが興味は全くなかった。なのに、ついついちょっかいを出してしまい結局そのまま落札。510円＋諸経費という購入価格は決して高いものではないが。当盤には録音時期が記載されていないし、ネットで検索しても、海賊盤業者サイトに「○○年○月○日録音の×××盤と同音源」といった記述があるわけでもない。なのに、一部のサイトでは80年録音としている。
　ＦＭ放送のエアチェックらしくノイズ混入がある。（ヒスは３番の「紫」盤ほど酷くはないが、ヘッドフォンで聴くと電灯をオンオフした時に入るようなプチプチノイズが聞こえる。）正規盤よりダイナミックレンジが狭く、クリアーさに欠ける。左右の分離はまずまずだがパート間ではダメ。音は抜けが悪くこもっており、ベタッとした感じである。キリがないのでもう止めるが、ライヴの臨場感が全くないのが最大の欠点である。
　それでもチェコ・フィル盤やスロヴェニア・フィル盤にないものが入っていれば存在価値があるのだが、改めて聴いても発見できず。私が所有する３種のうちで当盤の演奏時間が最も短いが、それでいて激しく暴れ回っているということはない。鈍重な録音が災いして、せっかくの淡々としたアダージョも雰囲気ぶち壊し。（ただしクライマックスは迫力十分でなかなかのもの。）唯一10分を切っているスケルツォも同じ。やっぱり500円が妥当な品でしょうなあ。

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