交響曲第6番イ長調
セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
91/11/27〜29
EMI TOCE-11616

 トータル62分台でチェリにしては「まともな」テンポで演奏している。録音もそんなに悪くない。だから「随伴現象」の不足は感じさせない。遅めのテンポで巨大さを表現しようとした指揮者の意図も感じ取れる。ただ、こういう遅いテンポならもうちょっと暴れ回ってもらいたいという気がする。(でないと、あの演奏は超えられない。)もちろん指揮者の美学はそんなことを許さなかっただろう。これは完全に私のわがままである。私の言うことを真に受けてはいけない。これは「遅くて退屈」というようなことは決してない非常に優れた演奏であるといえる。(客観的に言うならば。)

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