Internacional
1993
KUBANEY 0376-2
全17曲収録のコンピレーションアルバム。既に記したように "Serie Platino" に含まれ、"Recuerdos" には収録されていない曲が3曲("Love me tender" 、 "Para tí prqueñas cosas" および "Mi padre")あるというのも魅力だったが、やはり9曲の未聴曲が購入の最大動機である。"Recuerdos" と被っているのが5曲あるから、結局12曲のために1600円あまりを「尼損」に払ったことになる。
"Internacional" という表題から判るように、彼らのオリジナル曲(もちろんスペイン)に加えて南米や英語圏(英米)の音楽も収められている。が、英語曲はプレスリーの "Love me tender" や ビートルズの "Let it be" といったヒット曲の他、伝承曲の "Danny boy" や賛美歌の "Swing low, sweet chariot" などごちゃ混ぜである。それらが脈絡なしに挟み込まれているので聴き心地はあまり良くない。要はまとまりが非常に悪いということだ。BMG時代のオリジナルアルバム11枚のうち、全てバスク語で歌われた "Kantaldia" (9th)を除く10枚から万遍なく選ばれている。当然ながら最初期作品は完成度が低く、後のものほど優れている。最も好きなのは "Danny boy" 、次点が "Lluvia"。2曲目の "Let it be" は2ndアルバム収録だが悪くなかった。ところが14曲目の "Yesterday" は例のビートルズのナンバーとは違うではないか!(よく見たら "It was a happy day" というようワカラン副題が付いている。)見事期待を裏切られた。アルバム全体としては平均点を与えても良いとは思うが、この落胆により10点引かせてもらう。(←勝手な奴っちゃ。)よって60点。
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