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 私は生涯の約6%(この比率は減少する一方だろう、たぶん)をラテンアメリカ(大部分は南米のパラグアイ)で過ごしたため、スペイン語およびブラジル・ポルトガル語への思い入れは非常に強い。(逆に英語の帝国主義的支配に対する反感も相当なものである。)帰国後は手当たり次第にこれらの言語で歌われる音楽のCDを買い集め、気が付いたらその枚数が三桁に達していた。そこで「ラテン音楽」(註)の感想つきディスコグラフィをいつか作ってみたいと考えてきたわけだが、果たしてその日は来るのだろうか? なお、「ラテン音楽」の枚数が増え続けていた時期はクラシックの新譜ディスクはほとんど買わなかった。しかし、 (このサイトのどこかで必ず触れるように)「聴き比べ」の面白さに目覚めてからクラシック熱が再燃し、ここ数年ラテン音楽は伸び悩んでいる。(安く入手できる中古屋が周囲に全くないことも大きい。)かつて職場の教員紹介ページでも取り上げていたMadredeus(8枚)、Dulce Pontes(5枚)、Mecano(5枚)、Mocedades(6枚)および Ana Gabriel(3枚)の所有枚数が多いが、今後も増えそうなのは国内盤が発売され、しかも現在も活動を継続している最初の二者だけであろう。ところで昨年(2003年)に旧Mocedadesのメンバーが"El Consorcio"という名前で活動を継続していることが判ってとても嬉しかった。メキシコシティのソカロ(広場)でのライブを収録したアルバムは非常に感動的である。(このように書き出すと止まらなくなるのが私の悪いクセなので、この辺で止める。)

註:私が所有しているディスクの大部分はポップスであるが、ボサ・ノヴァやフォルクローレ(民族音楽)に分類される音楽も混じっており、「ラテン・ポップス」の枠は越えているため「ラテン音楽」とさせてもらう。 日本で一般的に使われる「ラテン音楽」とは微妙に違っているように思うが仕方あるまい。

2006年11月追記
 ja.wikipedia.orgには「ラテン音楽とは中南米発祥の音楽の総称。ラテン・アメリカン・ミュージックの略称。」とある。最近買った竹村淳「ラテン音楽パラダイス」(講談社プラスアルファ文庫)にも同様の解説が載っていた。(なお、この本ではクリストバル・コロンによる「新大陸発見」に対して「先住民の立場にたち、『発見』という言葉を避けている」とか「既に先住民が存在していた土地を『新』と呼ぶことも不適切である」のように一応は配慮を示しているようだが、その割には「インディオ」という差別語 (少なくともパラグアイで蔑称だったのは確認済であり、私がかつて住んでいた村のインディヘナ達にとってはまさに噴飯もの) を平気で使っているから、著者の見識も所詮はポーズだけじゃないかという疑問を抱かずにはいられない。)つまり「ヨーロッパのラテン語圏(スペイン、ポルトガル他)は入れちゃダメよ」ということである。これが私としては非常に気に食わない。ラテン民族による音楽であれば地域に関係なく全て含めるべきと考えているから。(Américaを記載しないのであれば当然そうなるはず。極めて不適切な略称と言わざるを得ない。もちろん「ラム(LAM)」なら不満はない。)が、この問題も上の「予定変更」によってひとまず解消されたから怒りを鞘に収めることにした。とはいえ、今後も当サイトではあくまで私の信念に基づいて「ラテン音楽」を用いる。

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